転職体験記⑪ エージェントとの面接練習

皆様、お疲れ様です。

 

 

書類が提出する企業が決定致しました。

 

初めて聞く名前ですが、機器では全て大手です。

 

私の年齢で大丈夫なのか?MRで嫌というほど経験した私に対して

 

エージェントはポジティブな言葉を掛けて頂きました。

 

 

「確かに楽な道ではありませんが、転職し成長するために頑張りましょう」

 

 

そして面接の対策に入りました。

 

面接の前に必ず4回面会するルールとのことです。

 

2回は想定回答を作成し、2回は本番を想定した面接練習です

 

私は仕事の都合から3回にして頂きましたが

 

確かにプロの目から見た練習だなと思いました。

 

 

そして出来上がった面接像は完ぺきなものでした。

 

受け答えを含めて、非の打ちようが有りません。

 

自信のある点は120%に、短所は長所に聞こえるように

 

そして自信の無い点はむしろ強みにといったものでした。

 

 

仮に第三者が聞いてみても、同じ評価であったと思います。

 

 

ですが、私が何かがひっかかりました。

 

 

もちろん向こうはプロの転職エージェントですし

 

こちらの素人の意見と比較するのも酷ですが

 

面接練習で作成した模範解答が、自分の言葉じゃないんです。

 

 

もっと言うのなら、優等生の模範解答なんです。

 

 

皆さんは長所と短所を聞かれたらどう答えますか?

 

人によりけりですが、短所のない人間はいません。

 

雑でも短気でも良いと思います。

 

かつてポジ語という言葉があった通りに

 

短所は立派な長所になります。

 

雑は、大らかで細かいことを気にしない。

 

きっちりしている人からすれば、許せないことも有るかもしれませんが 

 

仮にその人が凹んでいる状況であれば、雑な人は神様に見えます。

 

 

短気は裏表が無いことです。

 

直ぐにカッとなっても、冷静面で陰で悪口を言うよりはよっぽど良いです。

 

竹を割った様な性格とか、さっぱりしているとか言い方は違えど

 

短所の無い人はいませんので、どれでも良いと思います。

 

 

これは一例ですが、私は短所はこうですと言い切ってもよいのですが

 

模範解答はこちらです。

 

長所が行き過ぎて、短所になってしまう。を求められていました。

 

営業であれば

 

「私の短所は営業力の熱意がありすぎて、周りが見えなくなってしまう事です」

 

とかの 到底自分とはかけ離れた人物像を求められました。

 

むしろ30代で周りが見えないのはどうかと思われます。

 

 

本音を言えば、音読している自分が恥ずかしくなっていました。

 

私も営業ですから二枚舌を使いこなすことも多々ありました。

 

目的のために、本音を殺すことはある程度理解しています。

 

しかし、この方法でこのまま進んでいいのか?

 

迷いは続きました。

 

 

もちろんこれだけではありません。

 

志望動機です。

 

そもそも志望する企業のイメージが湧かないのです。

 

正直、エージェントの意見や熱意は最もですが

 

匿名掲示板はさておきですが

 

WEBの情報では良い事しか書いていません。

 

そんな中で作る志望動機はエージェントは良いというのですが

 

実際に話す私の方が違和感の塊でした。

 

 

自分を偽り、面接練習を繰り返しましたものの別の問題が発生しました。

 

書類が通過しないのです。

 

エージェントが書類を提出したのはずいぶん前となりますが

 

もっと言うのであれば、面接がいつ入るかわからないのに

 

現職の予定も入れることができません。

 

 

転職活動をしているとはいえ、私はあくまで現職の人間です。

 

仕事は3か月とか半年スパンで考えます。

 

もっと言うのであれば、今の結果は3か月後に現れます。

 

辞めるつもりでしたが、後任に迷惑は掛けられません。

 

 

エージェントに問い合わせても答えは決まっています。

 

毎日電話していますが、返事を頂けないのです。の一点張りです。

 

出前の催促の電話と何も変わりは有りません。

 

こちらも営業ですから、実際のところがどうなのかはわかります。

 

内定を得るまでは、こちらの立場が弱い事は誰でも分かります。

 

 

こんな状態が続いた後にポツポツ返事が返ってきました。

 

年齢と実力に見合うポストが無いだの、お見送りだの

 

社交辞令の繰り返しでした。

 

 

挙句の果てには、CSOから正社員を狙おうとの代替案が出され

 

CSOの面接が組み込まれました。

 

 

敢えて、面接に挑んでみました。

 

そして練習した通り試してみました。

 

案の定、10分経たないうちに想像通りの空気となりました。

 

私も途中でダメだと思い、打ち切らせて頂きました。

 

「お互いの時間が勿体無いので、ここまでにしましょう。

 

ミスマッチでした。貴重なお時間すみません」

 

企業側からも本音が出ました。 

 

「こちらも紹介業者からの紹介というだけで会いました。

 

 事前にもう少し検討するべきでした。すみません」

 

 

ここで確信しました。

 

このままでは絶対に受からない。

 

どこでもよいから送り込まれて、エージェントの良い様に使われる。

 

早く切り上げないと。

 

でも誰を頼ればよいのか、

 

自分で考えてもダメ、エージェント経由でもダメ。

 

また振出しに戻ってしまいました。